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Japanese Sense of Beauty (2)

「Japanese Sense of Beauty」の続きです。

少しかたい話になるのですが、昨年度末に政府が策定した「明日の日本を考える観光ビジョン」では、「我が国の豊富で多様な観光資源を、誇りを持って磨き上げ、その価値を日本人にも外国人にも分かりやすく伝えていくことが必要」と延べられています。

誇りを持って観光資源を磨き上げていくためには、その地域のことをよく理解しキュレーションすること、その地域を訪ねる人々に共感や支持を獲得することが不可欠だと思います。

政府が旗振りをしている「日本遺産」ではまちのストーリーづくりが重要視されています。その地域を訪ねる人々に共感や支持を獲得するためのオリジナル・ストーリーづくりが求められているのですが、今回のわたくしどもの取り組みでは、その地域を訪ねる顧客属性をLGBTに設定して、オリジナル・ストーリーをもとにしたサブ・ストーリーを描いてみようと試みました。

 

※「地域の物語」=オリジナル・ストーリー

 「LGBT」=オリジナル・ストーリーをもとにしたサブ・ストーリー

 

ひとつの対象を眺める際に、実はさまざまなサブ・ストーリーが存在しているわけですし、またLGBTは、決してゲイやレズビアンにまつわるエピソードばかりを求めているわけではないわけです。

このたびは、彼ら彼女らの属性に応じたサブ・ストーリーとはなにかという試みを、一冊の英文ガイドブックとしてあらわしてみました。

たとえば和歌山県御坊市は安珍清姫の恋の伝説で有名な街ですが、ガイドブック「Japanese Sense of Beauty」ではこのことにも言及しながら、御坊市に眠る日本最古のLGBTに関するエピソード・天野祝(あまのはふり)と小竹祝(しののはふり)の伝説を取り上げてみました。この伝説は「日本書紀」にも言及されていますが、20世紀後半に御坊市で男性二人が埋葬された古墳が発見され(御坊市・岩内3号墳)、わたくしどもの間ではちょっとした議論になったのです。(続く)

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